昭和の想い出ーその13
『幻のインターハイ・返還の年』その1
※高校入学式前の沖縄合宿にて
高校入学と空手道部
ガラの悪そうな人たちですね〜、でも皆んな根は優しい(?)人たちなんですよ・・・ガクガクブルブル・・・
中学校の卒業式の翌日、僕は目黒高校の最寄り駅中目黒駅にいました。
たしかその頃は、練習試合の真っ最中だったような気がします。
面接官だった目黒高校(現目黒学院)の空手道部顧問に、『中学校卒業式の翌日から空手道部の練習に来なさい』と声を掛けられていたんですね。(それが運の尽きでした)
春休み中で、まだ入学式も終えていないので正式に入部したわけではなかったのですが、初日からヘビーな3年間が始まりました
目黒高校での3年間は永遠にも思えるほどに長い。。。永い時間でした。
今でも目黒の1年生時代は高校3年間に匹敵するほどの体感でした。
上の写真、向かって前列左から空手道部顧問の村上先生と、新3年生です。
二列目が新2年生、3列目が僕たち新1年生で当時は10人居ました。
僕は右から4番目にいるのですが、左隣の人は中学の型のチャンピオンといわれていた鈴木君で、理由は忘れましたが年齢は一つ上でした。
この沖縄合宿を終えた数日後に入学式を迎えるわけですが、入学式当日には鈴木君は居ませんでした。
入学式に最初の脱落者が出ました アベシ 早すぎないすか?
入学式初日に退学ですよ・・・・
中目黒の雅庵のわらび餅はおススメです!
でも、今思い起こしてみると入学式前だったので、入学式後よりも若干優しかった?と思います。
何が大変だったの?と聞かれると困るんですけど、逆に大変じゃなかったことを思い出しても出てこない程に大変でした。
肉体的にはもちろんですが、精神的な方が圧倒的に大きかったですね。
上の集合写真で僕の右隣にいるのが皆川君です。
現在は中目黒と池尻大橋の中間くらいの実家で『雅庵(みやびあん)』を経営されています。
雅庵は、わらび餅が有名で“芸能人御用達”とも言われていて、僕もいただきましたけど、プルっプルでめちゃ美味しいので、オススメです!
贈り物などでも喜ばれると思いますよ
で、そんな雅庵の皆川君とは、高校1年時に同じクラスだったんですね。
写真から見ても分かる通り、皆川君は一番背が低かったんですけど、根性はありましたね〜。
どこもそうですけど、昭和の運動部は、経験した人にしか分からない程に理不尽な世界でした。
辛かった1年生の時に皆川君と二人で話していたのが
『辛いよな〜...辞めたいよな〜...』
『理不尽過ぎるよな、でもここで辞めたら“逃げた”と思われるのもしゃくだから、一番辛い一年生を耐えてから辞めてやろう!』
そんな会話をして励まし合っていました。
他の同級生たちは空手推薦で入学していたのですが、僕は一般試験で入学していたので辞めたかったらいつでも辞めれたんですね。って、ホントはそんな簡単には辞めれそうもない雰囲気だったんですけど
当時の練習メニューは、朝の自主練習(一年生は週に2、3回は必須)
昼休みは昼練習なので、弁当は昼休み以外の10分休みに食べてました。(ラグビー部とかも昼練でした。)
この昼練習が一年生にとっては地獄でした。
膝が床に付かない程度のギリギリまで腰を落として、サンドバッグの中段突きをひたすら繰り返すんですよ
サンドバッグは1年生の人数分はないので、二人一組で前後半に分けてサンドバッグを突く人と持つ人に分かれるわけです。
1年生が手を抜かないように、2年生が目を光らせて指導(?)してくれるのですが、きつい体制でサンドバッグを突いていると足がブルブルを痙攣してくるんですね、で辛くて腰を浮かそうものなら有難く足蹴りを頂戴するという
ずっとサンドバッグを突いていると、手の皮がめくれてくるんですね、だからサンドバッグには歴代の空手部員たちの血がしみ込んでいました。
最初は良いんですけど、辛いのは翌日からでした。
人間の身体って凄いですよね、翌日にはめくれた拳の皮は、カサブタになっているんですよ。
手は治ろうとしているんですよ。
そこに翌日サンドバッグですよ、奥さん
も〜何と言っても一発目ですよ、痛いのは も〜 こんな感じです ・・・
カサブタが硬くなっているので、痛いんですよ。とっても
それを1年間ですよ
5、6発叩いているとカサブタがサンドバッグについて剥がれるんですけど、そうすると痛みは余り感じなくなってきます。
拳の痛みもですけど、腰を落とした中段突きの態勢って、足がめちゃくちゃつらいんです
拳の痛みと足の辛さを相殺するために思いっきり腰を落としてついてました。
あれって相殺されてたのかな
ヘタクソな僕の中段突きですが、全然腰が高いです。(右側です)
サンドバッグ突いてるときは、ほぼ床に膝が付いているように見えるくらい腰を落として突きまくりでした
昼休み後の授業では、手が震えてノートに上手く字が書けないんですよね。ってことで僕は寝てました
ちょっと長くなりそうなので、今回はこの辺で次回に続きます。
二人で励ましあいながら辛くて長い一年生を終えることととなるのは、まだまだ先の話です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたにとって、素敵で幸せな日常でありますように願いを篭めて
昭和の想い出ーその13
『幻のインターハイ・返還の年』その2へ続きます
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