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ハープシール アザラシの革について
◆ハープシール(タテゴトアザラシ)
商業名:Harp Seal
学名:Phoca (pagophilus) groenlandica
タテゴトアザラシは、哺乳網食肉目アザラシ科ゴマフアザラシ属に分類されるアザラシです。
北大西洋、北氷洋、カナダ、ニューファウンドランド、グリーンランド等に分布し、北欧沿岸にも回遊します。
サイズは成体で180〜190センチほどでオスのほうが大型です。
毛の色は、白〜明灰色で成熟したオスは、背中にU字形で<竪琴>状の暗色斑が発達します。メスは、この模様が余り明瞭になりません。頭部や顔は黒色。新生児は、白色で柔らかい毛質です。
タテゴトアザラシの皮は、主として毛皮用になめし、防寒衣、防寒靴等に使用します。
カナダのバッフィンアイランド周辺で、多くの種が捕獲されたところから、皮革の商業取引名は、バッフィンシール(Baffin Seal)として知られています。
非常に丈夫な革で、仕上げ方法としては
◆アタマハリ仕上げ
革の凸面に艶剤を塗って、乾かして、塗って乾かして....と幾度も繰り返すことによって、綺麗なツートンカラーで仕上げる方法です。
これは、日本の職人独自の仕上げ方法で非常に柔らかく艶感が美しい仕上げ方法と成りますが、この美しい仕上げ方法で仕上げられる職人は殆んど居なくなってしましたので、非常に希少なものとなります。
◆マット仕上げ(吟スリ)
マット仕上げは、革の柔らかさを重視した仕上げ方で、アタマハリ仕上げのような艶感はありませんが、革の素材感をお楽しみいただける仕上げ方法となります。
吟スリ仕上げとは、革の吟面(銀面ともいう)を軽く擦ったもので、独特の風合いをお楽しみいただけます。
◆箔押し仕上げ
主な仕上げ方法としては、アタマハリ仕上げかマット仕上げですが、それ以外の特殊な仕上げ方法に、箔押し仕上げがあります。
ハープシールの上から、様々な箔押しをすることで、アタマハリ仕上げやマット仕上げとも違ったアザラシ革の表情をお楽しみいただけます。
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