“希少にして繊細な革”
エキゾチックレザーについて
エルメス,シャネル,ルイヴィトンなどの高級ブランドも認めた魅力とは ー2
種類の豊富さと、その表情は天然の“アート作品”
エルメス,シャネル,ルイヴィトン,プラダなど数え上げればキリが無いほどの高級ブランドも認めたリボーンでも製品化しているエキゾチックレザーの魅力とは?
先ずはその種類の豊富さと、それに準ずる表情の豊富さがあがってきます。
一般的な“家畜動物から得られる革ではない革の総称”として『エキゾチックレザー』と呼ばれているので生息地も十人十色です。
陸地に生息するもの、淡水や沼地に生息するもの、海水に生息するものなど、長いながい歴史の中で自然淘汰されながら、紡いできた生命の歴史の中で、それぞれが‘環境に適応すべく進化してきた歴史’そのものがレザーの表情となっています。
ですので、エキゾティックレザーの魅力とは、非常に個性的な‘その皮革一枚一枚の表情にある’ といっても過言ではないと思います。
エキゾティックレザーの種類は非常に豊富で、オーストリッチやワニ革、蛇革や象やカバ革、シャーク、アザラシやアシカ、リザードなど多種多様の種類が在りその中でも幾種類も存在し、それぞれに皮革の性質や表情が異なります。
それぞれが個性的であり、それぞれがアートなのです。
◆エキゾチックレザーの魅力2
□ブリーチとアンブリーチ
□グレージングとマット
□F/C(フロントカット)とB/C(バックカット)
例えばダイヤモンドパイソンには、その名の由来であるダイヤモンドを連想させる天然の柄をもっています。
その柄を活かして仕上げたものがアンブリーチとなり、天然の柄を抜いたものがブリーチとなります。
*染色前の原皮から鞣しの工程で振り分けられます。
【天然の柄を活かしたアンブリーチ・グレージング仕上げF/Cのナチュラル(白/黒)と色物の画像】
また、ダイヤモンドパイソンの場合、グレージング仕上げにはウロコがめくれない様にウロコどめにするか、天然のウロコの形状を活かした仕上げにするかも決定します。
(グレージングの摩擦によって革が硬化するために、引っ掛かりを気にする場合はウロコがめくれないようします)
マット仕上げの場合は、とてもソフトになるので、ウロコの形状を活かした仕上げなります。
【ダイヤモンドパイソンマット仕上げの画像】
*左からB/Cマット黒、ブリーチしたF/Cマットグリーン、アンブリーチのF/Cマットグリーン
■天然の柄をブリーチするのか、しないのか
■グレージング仕上げなのか、マット仕上げなのか
■F/Cなのか、B/Cなのか
それぞれに違った表情を楽しめるのも、エキゾティックレザーの魅力といえるのではないでしょうか。
そこから更に2次加工、3次加工へとその表情は広がっていきます。
【いろいろな仕上げのダイヤモンドパイソンの画像】
◆上の画像のF/Cグリーンの隣にある2枚は、黒マットB/Cパイソンにゴールドパンチとピンクパンチの2次加工を施したものになります。
その奥の茶色いのは、マットB/Cの吟スリ(表面を軽く擦った仕上げ)2次加工
その隣がF/C銀箔と、アンブリーチのマットB/C茶にホワイトパールの二次加工を施したもの
一番奥がF/Cアンブリーチの黄色に染色した上から金箔加工を施したものになります。
◆ダイヤモンドパイソンB/Cマット仕上げ“マーブルトゥワイス/Marble Twice”
薄い色で染色した後、別色でランダムに染め上げた、天然の柄とのコントラストがマーブル“大理石”を連想させる逸品です。
長財布/レディースタイプ ゴールド迷彩&ブラックパイソン
金箔パイソンの表面を擦って、その上から迷彩柄をのせた4次加工のダイヤモンドパイソンをアウターに一枚革で使用した長財布の画像ですが金箔迷彩柄のダイヤモンドパイソンなんて珍しいのではないですかね?
でも、これをもう一回更に擦ってみると又、全然違った表情を魅せてくれます。
長財布/レディースタイプ ‘寿’(ゴールドパイソン迷彩吟スリ無双)
上の画像がゴールド金箔から更にもう一度擦って、5次加工を施したものになります。
表面には天然の柄が顔をだして、革の谷(凹)の部分に金箔が残っているのが画像で確認できると思います。
エキゾティックレザーには凸凹があるものも少なくないので、それぞれの特性や特徴を生かしたデザインや2次加工〜のものまで最近は増えてきています。
上の画像はハープシール、若しくはバッフィンシールと呼ばれている、所謂‘アザラシ’黒の吟スリ加工です。
このままで十分過ぎる程に魅力的なのですが試しに、更に加工を加えたものをご紹介させていただきます。
◇グリーンブルーパールのアタマハリ加工です。
上の黒マット吟スリ加工とは、また違った雰囲気がお分かりいただけるかと思います。
◇上の画像2枚は、黒マット吟スリ加工の上からの箔押し加工したものです。
黒マット吟スリ加工の面影は全くなくなってしまいましたが、見る角度によって表情が変わる近未来的なレザーの表現方法なのかな?と思います。
【上記でご紹介したハープシールの箔押しを使ったリボーンウォレット“刀”と“深海”】
エキゾチックレザー魅力のひとつ、その凸凹による表情の違いがおわかりいただけると思います。
牛革などにリザードやクロコ、パイソンなどの型押し加工したものとの違いは、本物を知っている方にはご理解いただけるかと存じますが、型押しと本物との違いは “生命の軌跡” 程の違いがございます。
もしも本物のエキゾティックレザーに触れられる機会などございましたら、実際に手に取って見ていただくことをお勧め致します。
「似て非なるもの」であることが、ご理解いただけるかと思います。
最後に4枚の仕上げを一枚の写真で見比べてみたいと思います。
いかがでしたか?エキゾチックレザーの魅力のご紹介、その2でした。
また何か面白い素材や情報など見つかりましたらご紹介させていただきたいと思います。
◆エルメス,シャネル,ルイヴィトンなどの高級ブランドも認めた魅力とは その1を見てみる
『エキゾチックレザー(革)情報の豆知識とエトセトラ』
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世の中には千差万別な素材、多種多彩な色合いのお財布があります。
エキゾチックレザーにも色々な種類があって、それぞれの生命たちの軌跡が映し出されたかのような皮革の表情たちは“天然のアート”といっても過言ではないのかもしれません。
そこに人の努力や経験、知識などが積み重なって、様々なエキゾチックレザーを染色して時によっては更なる加工工程を踏まえたものなどもあります。
色合いとはまた違った“革感”をお探しの方はエキゾチックレザーも選択肢の一つとして考えていただければ幸いです。
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