□【不思議な革財布】リボーンウォレット物語
■スマホも入る財布、リボーンウォレットが選ばれる8つの理由
□ひとりで特許出願
■【後日譚】懐かしい想い出〜ご縁を紡いでいく〜
【“生まれ変わる財布”リボーンウォレット 誕生秘話(後編)】
Re-Bone classics の薄型の長財布から始めた Re-Bone Wallet のプロトタイプ(試作品)作りですが、弐号、参号とより重厚感のましたオールレザーで進めていきました。
*Re-Bone Wallet/着脱財布・リボーンウォレット(プロトタイプ初号)カロング迷彩柄
<アウターにカロング迷彩柄を、インナーに牛革を使用した薄型長財布>
リボーンウォレットプロトタイプ初号
【特徴】
薄くて軽くてシンプル(重量138g)
【反省点】
見た目なのですが、高級感やインパクトが若干弱いのではないか?といったところでした。
*Re-Bone Wallet/着脱財布・リボーンウォレット(プロトタイプ弐号)ダイヤモンドパイソンF/C(ナチュラル艶)とB/C(マットチョコ・シルバーパール仕上げ)をそれぞれ組み替えた画像です。
<アウターにパイソン革をインナー収納部にカロングを裏地素材としてサドルレザーを使用したオールレザーウォレット>
リボーンウォレットプロトタイプ弐号
【特徴】
厚く重量感のある形状にもこった長財布(重量240g)
【反省点】
インナーにもエキゾティックレザーを使用したオールレザーの長財布で、高級感やインパクトは抜群でしたが、財布を組み替えてもアウターの表情は変わるが、インナーの表情が変わらいことと、ファスナー生地幅が、財布の厚みに対して心配された。
*Re-Bone Wallet/着脱財布・リボーンウォレット(プロトタイプ参号)
リボーンウォレットプロトタイプ参号
【特徴】
弐号と同じ形状ながら、革自体の厚みをより薄く軽くしたタイプ(重量210g)
【反省点】
アウターとインナーそれぞれ組み替える事によって、表情を変えられることを確認できた。
ファスナー生地幅の心配もクリアされて及第点。
Re-Bone Wallet のオールレザーヴァージョンとして今後製作を予定する事となったが、Re-Bone Wallet の製品化第一弾としては初号〜参号までの総合的なタイプで製作することとなりました。
【シンプルにしてクールで恰好良い長財布】
Re-Bone Wallet の製品化は、そのようなコンセプトで製作することになりました。
*Re-Bone Wallet/着脱財布・リボーンウォレット<ゴールドパイソン・デニム吟スリ>
アウターにパイソンF/C金箔を擦ってデニム柄をのせて再度擦った革を使用。
リボーンウォレットプロトタイプ四号
・初号の薄くて軽い長財布から、弐号の厚くて重量感のある長財布、参号の厚みを抑えて弐号よりも軽量化した長財布と取り組んできましたが、オールレザーと薄型の中間に位置する厚みと重量の長財布と位置付けました。
・ブランド名を冠して発売する Re-Bone Wallet/着脱財布・リボーンウォレットは、リボーンのコンセプトのひとつである “ユニセックス” も表現したかったので、初号の薄型長財布を基調としながらも、機能性や収納面と重量、トータルバランスから細部にわたるフォルムまで拘って製作に取り組みました。(より美しいフォルムを求めて、縦幅を縮め角にRをもたせることダブルファスナーなど)
*初号からの主な変更点としては、*
1・財布片側を、マチなしタイプ→マチありタイプへ
2・小銭入れを、マチなし財布内側→マチあり財布見開き面へ
財布見開き面にあったカード段をインナーに移動。
3・角を直角→Rをつける
4・縦幅をそれぞれ5mmずつ、合計1cm短くする
より美しいフォルムを求めて、完成系である四号まできました。
当初の予定としては、ベロありとベロなしの両タイプでの発売も予定しておりましたが、組み替え時の楽しさや美しさ、トータルバランスなどから考えて、とりあえず “ベロあり” のみのデザインで生産することと決定致しました
需要があるようならばベロなしタイプも生産可能なのですが、紙幣やカードなどを入れた場合ベロなしの長財布は開きやすくなってしまう点も考慮しました。(ポケットなどに入れる分には逆にベロがない方が使用しやすいかと思いますが、鞄の中などで開いてしまう心配がない方を選択しました。)
四号から五号への若干の補正点として、職人さんから収納部に遊びを持たせるためにマチの幅を5mm増やしたらどうか?とアドバイスいただいたので、その点をお願いして、ファスナーの引手方向を合わせることに従って、ベロの取り付け位置を上下逆に入れ替えることとしました。
ポケット2つから3つに変更してカード段を18枚から10枚に変更しました。
結果として最終的に、収納前と後でも変わらないフォルムの長財布ができあがりました。
上の画像は、初号(壱号)四号、五号(製品化)にそれぞれカード段と紙幣25枚相当のものを収納した画像です。
ベロなしの長財布はやはりどうしても、少し開いてしまいますがベロ付の五号は5mm幅を広くとったこともあって収納前とほとんどそのフォルムに違いがないことを確認できました。
Re-Bone Wallet/着脱財布・リボーンウォレットのプロトタイプから本製品までの画像です。
弐号と参号だけ、アウターとインナーのファスナーの引手の位置が逆になっていたので本製品ではファスナーの引手方向を同一方向にしました。そのことによってベロの取り付け位置も上下逆になっているのがお分かりいただけるかと思います。
それぞれのスペックです(数値はおおよその平均値)
*初号
サイズ 縦 100 (開いた状態210) /横 200 /厚み 15 ( mm ) /重量 138 g
ポケット3つ カード12枚 小銭入れ(マチなし財布中側)
*弐号
サイズ 縦 95 (開いた状態200) /横 195 /厚み 20 ( mm ) /重量 240 g
ポケット3つ カード12枚 小銭入れ(マチあり)
*参号
サイズ 縦 100 (開いた状態210) /横 195 /厚み 17 ( mm ) /重量 210 g
ポケット3つ カード12枚 小銭入れ(マチあり)
*四号
サイズ 縦 90 (開いた状態195) /横 195 /厚み 17 ( mm ) /重量 185 g
ポケット2つ カード18枚 小銭入れ(マチあり)
*五号
サイズ 縦 92 (開いた状態198) /横 195 /厚み 20 ( mm ) /重量 176 g
ポケット3つ カード10枚 小銭入れ(マチあり)
【雑誌レオン掲載のクロコ(ブラック)とブルーパールパイソン無双(エクセラミックスファスナー)の2つのみ特別Ver.としてカード16枚】
【最後に】
収納スペースや重量などの関係から、要所に裏地素材(シャンタンモアレーTEN)を使用してシンプルでありながらもレザー(皮革)はもちろん素材全般に至るまで、フォルムにもこだわった ‘財布を超えた財布’ を目指して Re-Bone Wallet/(着脱財布)リボーンウォレットの完成までたどり着けることが出来ました。
細かい注文や指示に対しても協力して下さり、また意見交換なども積極的にしてくださった職人さんをはじめとして様々な方々からご意見や感想アイディアなどご協力いただきました。
関わったすべての方々にこの場をお借りして感謝申し上げさせていただきます。
本当に有り難うございました。
【Re-Bone Wallet/(着脱財布)リボーンウォレット】
◆クロコダイル(ブラック)【雑誌レオン掲載限定Ver.】
◆パイソン無双(ブルーパール)*エクセラミックスファスナー【雑誌レオン掲載限定Ver.】
◆パイソン無双(ブルーパール)*アンティークシルバーファスナー
◆そのほか“レッドカーペット”‘ネオジャパネスク’など新製品情報はコチラ
【Re-Bone Wallet 製作秘話(前編)】
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【Re-Bone Wallet リボーンウォレット/特許出願編】
【01】“始動”<最初の一歩>
【02】“発明協会(会館)”<続けることによってひらけてくる道もある>
【03】“模倣から始める”<先人たちの礎>
【04】“弁理士会館と商標登録”<一期一会>
【05】“特許出願”<背中を押してくれたひと>
【06】“国内優先権の主張”<ひとりでは何処にもいけない>
【07】“運命的な出会い”<縁(えにし)>
【08】“諸刃の剣”<戦略としてのグレー>
【09】“面接”<淡い期待>
【10】“最初の拒絶通知”<余命数ヶ月の宣告>
【11】“原点に戻る”<実より名を取るー桜の咲く季節>
【12】“最後の面接”<ひとりではない>
【 ∞ 】“感謝の気持ち”<恩返しと恩送り>
【2022】◆ひとりで特許出願〜その後の話〜◆
◆製品開発と同時進行で行っていた、特許出願までに至る経緯とその後のことなど特許情報などを含めて掲載しています。
◇特許にまつわる情報(特許庁や発明会館、弁理士会館や商標登録等)を掲載しておりますので、ご自分で第一歩を踏み出そうと考えていらっしゃる方のご参考になればと思い執筆致しました。